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有楽町・銀座・丸の内の士業事務所M&A|顧問先・資格者体制・後継者不在を整理する事業承継実務

2026 7/06
コラム
2026年7月6日
有楽町・銀座・丸の内周辺の士業事務所M&A相談を想定したビジネス面談風景
コラム|士業事務所 M&A

有楽町・銀座・丸の内の士業事務所M&A|顧問先・資格者体制・後継者不在を整理する事業承継実務

有楽町・銀座・丸の内周辺の会計事務所、税理士法人、社会保険労務士事務所、法律関連サービス、専門コンサルティング会社がM&Aや第三者承継を検討するときに、顧問先移管、資格者体制、秘密保持、譲渡企業様の費用負担、従業員承継をどう整理すべきかを実務目線で解説します。

公開日: 2026年7月6日対象地域: 有楽町・銀座・丸の内・日比谷・新橋対象: 譲渡企業様
目次
  1. 士業事務所のM&Aは、顧問先との信頼をどう引き継ぐかが中心になる
  2. 有楽町・銀座・丸の内エリアで士業事務所M&Aが検討される背景
  3. 譲渡企業様が最初に整理すべき七つの情報
  4. 資格者体制と登録・許認可の確認を後回しにしない
  5. 顧問先移管では、説明の順番と担当者の残り方が成否を分ける
  6. 従業員承継では、処遇だけでなく業務設計を見せる
  7. 譲渡価格を見る前に、収益の質を整理する
  8. 秘密保持は、情報を隠すことではなく開示順序を設計すること
  9. 譲受企業候補の選び方は、規模よりも相性を見る
  10. M&A前に整えたい資料とデータ管理
  11. 譲渡企業様の手数料0円という考え方
  12. 初回相談で話すとよい内容
  13. 関連事例から見る、専門サービス承継の注意点
  14. 基本合意からクロージングまでに確認したい実務項目
  15. 後継者不在の段階で、早めに相談する意味
  16. よくある質問

有楽町・銀座・丸の内の周辺には、会計事務所、税理士法人、社会保険労務士事務所、法律関連サービス、行政書士事務所、司法書士事務所、専門コンサルティング会社など、顧問先との信頼関係を基盤にした事業が多く集まっています。こうした士業事務所や専門サービス会社のM&Aでは、単に売上や利益の数字を見るだけでは十分ではありません。誰が顧問先を担当しているのか、資格者の体制はどうなっているのか、紹介経路や地域の信用はどこにあるのか、従業員と顧問先にいつ、どの順番で説明するのかまで、丁寧に設計する必要があります。

本記事では、有楽町 M&A、銀座 会社売却、丸の内 事業承継、士業事務所 M&A、後継者不在 M&A を検討する譲渡企業様に向けて、専門事務所ならではの論点を整理します。なお、個別の税務、法務、労務、許認可、資格者登録の判断は、必ず各専門家に確認してください。本記事は一般的な実務整理であり、特定の取引条件や成約を保証するものではありません。

この記事は、士業事務所や専門サービス会社のM&Aを検討する際の一般的な整理です。税務、法務、労務、資格者登録、許認可、個人情報管理の個別判断は、必ず各専門家に確認してください。

士業事務所のM&Aは、顧問先との信頼をどう引き継ぐかが中心になる

士業事務所や専門サービス会社の価値は、設備や在庫よりも、顧問先との継続契約、担当者の経験、紹介元との関係、地域で積み上げてきた評判に強く表れます。有楽町・銀座・丸の内のように企業密度が高く、経営者同士、金融機関、専門家、ビル管理会社、商業施設、士業ネットワークが近いエリアでは、表に出ている決算数字だけでは事業の実態を読み切れません。顧問先がどのような相談を持ち込み、誰に信頼を寄せ、どの程度の頻度で接点を持っているかが、承継後の安定性を左右します。

たとえば、税務顧問が中心の事務所であっても、実際には月次訪問、資金繰り相談、組織再編、相続、給与計算、労務相談、補助金、M&A相談の入口まで幅広く担っていることがあります。逆に、売上は安定していても、代表者個人への依存が強く、担当者が顧問先の意思決定者と十分につながっていない場合、承継後の離脱リスクは高まります。士業事務所M&Aでは、この属人性を否定するのではなく、どこまで見える化し、どの順番で移していけるかを考えることが重要です。

譲渡企業様が準備段階で行うべきことは、顧問先名簿を単に一覧化することではありません。契約形態、月額報酬、スポット報酬、担当者、紹介元、継続年数、過去の相談テーマ、決算月、解約リスク、代表者との関係性などを、秘密保持に配慮しながら整理することです。こうした情報が整っているほど、譲受企業は承継後の運営を具体的に想像でき、条件交渉も現実的になります。

目次

有楽町・銀座・丸の内エリアで士業事務所M&Aが検討される背景

有楽町、銀座、丸の内、日比谷、新橋、京橋周辺は、上場企業、老舗企業、店舗、ホテル、医療機関、飲食、小売、BtoBサービス、金融関連、外資系企業の拠点が混在するエリアです。このため、士業事務所や専門サービス会社の顧問先も幅広く、単純な地域密着型だけでなく、経営者の紹介、金融機関経由、ビル内のつながり、業界団体、専門家連携など、多層的な紹介構造を持つことがあります。

一方で、代表者の年齢、後継者不在、資格者採用の難しさ、DX投資の負担、報酬単価の見直し、顧問先の高齢化、業務範囲の拡大により、単独で事務所を維持する負担が重くなるケースも増えています。特に、顧問先から相続、事業承継、組織再編、M&Aの相談が増えているにもかかわらず、事務所内の人員やシステムが追いつかない場合、より大きな専門家グループや近隣の事務所との統合を検討する動機になります。

銀座の店舗オーナーを支援してきた税理士事務所、丸の内の法人顧問に強い会計事務所、有楽町周辺の飲食・小売・サービス業に深い社会保険労務士事務所などは、地域の事業承継における情報の結節点になっていることがあります。そのような事務所がM&Aを検討する際には、単に譲渡価格を上げることだけでなく、顧問先に迷惑をかけない移管、従業員の雇用継続、地域で築いた信用の維持が大きなテーマになります。

譲渡企業様が最初に整理すべき七つの情報

M&Aの相談を始める前に、すべての資料を完璧に揃える必要はありません。ただし、士業事務所の場合は、一般的な会社売却よりも、顧問先と担当者に関する情報整理が重要になります。初回相談の段階で大まかな状況を把握できると、匿名相談のままでも検討の方向性を決めやすくなります。

一つ目は、顧問先の構成です。法人、個人事業主、医療法人、店舗、士業、資産管理会社など、どの層が中心かを整理します。二つ目は、報酬構成です。月額顧問、決算料、年末調整、給与計算、スポット相談、相続、許認可、助成金、補助金などの比率を分けます。三つ目は、担当者別の業務量です。代表者、資格者、無資格スタッフ、パートスタッフ、外部委託先がどこまで担っているかを把握します。

四つ目は、契約と請求の状態です。契約書の有無、口頭契約、請求書発行の周期、未収金、報酬改定の履歴を確認します。五つ目は、システムとデータ管理です。会計ソフト、税務申告ソフト、給与計算システム、電子契約、クラウドストレージ、紙資料の保管、セキュリティ方針を整理します。六つ目は、資格者体制です。登録、補助者、支店、提携専門家、責任者の交代可能性を確認します。七つ目は、承継時の説明順序です。従業員、主要顧問先、紹介元、金融機関、提携先にいつ伝えるべきかを、譲受企業候補との交渉前から考えておきます。

資格者体制と登録・許認可の確認を後回しにしない

士業事務所M&Aで特に注意が必要なのは、資格者がいれば自動的に事業承継できるわけではない点です。税理士法人、社会保険労務士法人、司法書士法人、行政書士法人、法律関連サービス、会計・労務コンサルティングなど、それぞれ制度や登録、業務独占範囲、名称使用、支店運営、補助者管理の考え方が異なります。法人格を譲渡するのか、事業譲渡として顧問契約を移管するのか、代表者や社員資格者がどの時点まで残るのかにより、必要な確認は変わります。

たとえば、譲受企業が同業の事務所であっても、資格者の人数、担当可能エリア、専門分野、既存顧問先との利益相反、繁忙期の対応余力を確認しなければ、顧問先移管後に実務が回らなくなるおそれがあります。反対に、譲受企業が周辺業務に強い会社で、資格者業務は提携専門家と連携する形を想定している場合は、どこまでを譲渡対象に含めるかを慎重に分ける必要があります。

この確認を後回しにすると、基本合意後に条件が大きく変わることがあります。譲渡企業様にとっては、時間をかけて検討した後で前提が崩れることが大きな負担になります。初期段階から資格者体制、登録、許認可、業務範囲、契約主体、説明責任を整理しておくことで、譲受企業候補の選定精度が上がります。

顧問先移管では、説明の順番と担当者の残り方が成否を分ける

士業事務所のM&Aでは、顧問先が安心して継続できるかどうかが最も重要です。顧問先から見れば、事務所名が変わることよりも、今まで相談してきた人が急にいなくなること、料金体系が分からなくなること、資料の取り扱いが不透明になることに不安を感じます。そのため、譲渡企業様と譲受企業は、説明の時期、説明者、説明資料、料金の扱い、担当者の引き継ぎ期間を具体的に設計する必要があります。

有楽町・銀座・丸の内の顧問先には、店舗オーナー、経営管理部門、医療機関、資産管理会社、専門職、法人サービス会社など、意思決定のスピードや重視するポイントが異なる相手がいます。代表者が直接説明すべき顧問先、担当者から先に伝える方がよい顧問先、決算後に説明した方が混乱が少ない顧問先など、個別の事情を踏まえた移管計画が必要です。

また、代表者が譲渡後も一定期間残るのか、資格者として関与するのか、顧問先紹介や面談同席を担うのかによって、譲渡条件は変わります。高齢や体調の問題で早期引退を希望する場合でも、すべてを即時に移す設計にすると顧問先の不安が大きくなります。短期間でも顔合わせや共同対応の期間を設けられるかを検討することが、譲渡後の解約率を下げるうえで有効です。

従業員承継では、処遇だけでなく業務設計を見せる

専門事務所の従業員は、顧問先の事情、過去の相談履歴、資料の保管場所、繁忙期の段取り、代表者の判断基準を日常的に支えています。M&Aでは雇用条件の維持が大切ですが、それだけでは十分ではありません。譲受企業側の業務フロー、使用システム、教育体制、評価制度、在宅勤務や時短勤務の扱い、繁忙期の支援体制を具体的に示すことで、従業員の不安は下がります。

特に、少人数の事務所では、従業員一人ひとりが複数の顧問先を深く担当していることがあります。譲渡後にシステムが変わり、チェック体制が増え、報告先も変わる場合、業務量が一時的に増える可能性があります。譲受企業がその負担を理解し、移行期間の優先順位を明確にできるかどうかは、従業員承継の大きな判断材料になります。

譲渡企業様は、従業員に説明する前から、どのような質問が出るかを想定しておくとよいでしょう。勤務地、給与、賞与、社会保険、退職金、担当顧問先、資格取得支援、残業、休暇、使用ソフト、上長、評価面談、引き継ぎ期間など、現場が知りたい内容は実務的です。ここを曖昧にしたまま話を進めると、顧問先より先に従業員が不安になり、結果として承継全体の安定性が下がります。

譲渡価格を見る前に、収益の質を整理する

士業事務所の譲渡価格は、売上規模や利益だけで決まるものではありません。月額顧問の継続性、スポット報酬の再現性、顧問先の分散、代表者依存度、従業員の定着、資料管理、システム化、紹介元の安定性など、収益の質が評価されます。年商が同じでも、代表者一人に依存している事務所と、担当者体制が整い顧問先情報が共有されている事務所では、譲受企業の見方は変わります。

また、直近の利益が高く見えていても、代表者報酬を低くしている、家族従業員への支払いが実態と異なる、外注費が十分に計上されていない、システム投資が先送りされている場合は、譲受後の実質利益が変わります。譲渡企業様にとっては、単に高い価格を求めるよりも、調整後の収益を説明できる状態にしておくことが大切です。

有楽町・銀座・丸の内周辺の事務所では、顧問先の単価が比較的高い一方で、求められる対応品質も高い傾向があります。経営管理部門とのやり取り、金融機関対応、税務調査、労務トラブル、契約書、相続、組織再編など、専門性の高い相談が多い事務所は、譲受企業側にとって魅力があります。ただし、その専門性が代表者だけに蓄積している場合は、移管計画とセットで評価されます。

秘密保持は、情報を隠すことではなく開示順序を設計すること

士業事務所M&Aでは、秘密保持が非常に重要です。顧問先の名前、契約金額、相談内容、従業員情報、資格者体制、紹介元、資料保管状況など、取り扱う情報は機密性が高いものばかりです。初期相談の段階では、社名や顧問先名を伏せた匿名情報で方向性を確認し、譲受企業候補の本気度、同業性、利益相反、情報管理体制を確認してから、段階的に開示することが望ましいです。

ただし、秘密保持を意識しすぎて必要な情報を出さないままでは、譲受企業候補も評価ができません。大切なのは、情報を隠し続けることではなく、いつ、誰に、どの範囲まで、どの資料を、どの条件で開示するかを設計することです。秘密保持契約締結、閲覧資料の範囲、オンライン面談の参加者、資料の持ち出し制限、ログ管理、顧問先名の開示タイミングをあらかじめ決めておくと、交渉は落ち着いて進みます。

秘密保持について詳しくは、関連コラム「有楽町・銀座の会社売却で秘密保持を守る進め方」でも整理しています。士業事務所の場合は、一般企業以上に顧問先情報の扱いが重要になるため、匿名相談の段階から情報の粒度を慎重に調整することが必要です。

譲受企業候補の選び方は、規模よりも相性を見る

士業事務所のM&Aでは、大きな譲受企業であれば必ず良いとは限りません。大規模事務所には人員、システム、専門チーム、研修体制、幅広い顧問先対応力があります。一方で、既存の顧問先が重視してきた距離感や柔軟な対応が変わる可能性もあります。地域密着型の近隣事務所には、顧問先との相性や日常的な接点の近さがありますが、繁忙期の人員余力や専門分野の幅は確認が必要です。

譲受企業候補を見る際には、譲渡価格だけでなく、顧問先移管の方針、従業員への説明姿勢、代表者の残り方への理解、システム統合の負担、既存顧問先との競合、利益相反、紹介元との関係、資格者体制を確認します。とくに士業事務所では、文化の相性が大きく影響します。レスポンスの速さ、資料の扱い、顧問先への言葉遣い、料金改定の考え方、担当者変更の進め方まで、見えにくい部分が承継後の満足度を左右します。

有楽町・銀座・丸の内周辺では、譲受企業候補も都心の専門家ネットワークに近いことが多く、候補の幅は広がります。ただし、候補が多いほど情報管理は難しくなります。匿名概要書を整え、候補ごとに開示範囲を管理し、面談後の評価項目を揃えることで、単なる条件比較ではなく、承継後に顧問先と従業員が安心できる相手を選びやすくなります。

M&A前に整えたい資料とデータ管理

士業事務所の価値を伝えるには、資料の整備が欠かせません。決算書や試算表だけでなく、顧問先別の報酬一覧、契約書、業務範囲、担当者、請求状況、過去のスポット案件、使用ソフト、業務マニュアル、繁忙期カレンダー、資格者・補助者の体制、外部委託先との契約、個人情報管理のルールを整理しておくと、譲受企業候補の不安は下がります。

資料整理で重要なのは、顧問先名をいきなり開示しないことです。初期段階では、業種、規模、地域、報酬帯、継続年数、担当者、リスク区分などを匿名化して示すだけでも十分に検討できます。その後、候補を絞り、秘密保持契約を締結し、利益相反を確認したうえで、主要顧問先の詳細を段階的に開示します。

データ管理も見られます。紙資料が多いこと自体が問題とは限りませんが、どの資料がどこにあり、誰がアクセスでき、いつまで保管しているのかが分からない状態はリスクになります。クラウド化が進んでいる事務所でも、権限管理、退職者アカウント、共有フォルダ、パスワード管理、バックアップ、電子申告データの保管を確認しておきましょう。

譲渡企業様の手数料0円という考え方

有楽町M&A総合センターでは、譲渡企業様から着手金、月額報酬、中間金、成功報酬をいただかない設計を前提にしています。士業事務所の譲渡では、検討初期に費用負担が見えにくいと、相談そのものを先送りしがちです。まずは匿名で状況を整理し、候補先の考え方、承継方法、費用以外の外部専門家確認が必要な範囲を見極めることが大切です。

大手他社では、最低成功報酬として2,500万円などの水準が設定されるケースがあります。もちろん各社の提供範囲や体制は異なりますが、譲渡企業様にとっては、譲渡価格や手残りに対する影響が大きくなる場合があります。当センターでは、費用の不安を抑えて相談を始められるよう、譲渡企業様側の当センター受領分は成功報酬まで0円としています。

ただし、M&Aに関連して、税務、法務、労務、許認可、登記、契約書確認、資格者登録などの外部専門家費用が別途必要になることがあります。これらはM&Aアドバイザーの報酬とは性質が異なるため、必要性とタイミングを分けて確認することが大切です。費用については、関連コラム「譲渡企業側手数料0円のM&A相談」も参考にしてください。

初回相談で話すとよい内容

初回相談では、社名や顧問先名を伏せたままでも構いません。事務所の種類、所在地の大まかなエリア、売上規模、利益水準、顧問先数、従業員数、資格者体制、代表者の年齢、希望する引退時期、残れる期間、顧問先に伝えるうえで不安な点を共有できれば、方向性を整理できます。

士業事務所の場合、譲渡理由をどう伝えるかも大切です。後継者不在、体調、家族事情、採用難、DX投資、専門領域の拡大、顧問先への継続支援など、理由はさまざまです。譲受企業候補に対しては、単に引退したいという話ではなく、顧問先と従業員をどう守りたいのかを説明できると、面談の質が上がります。

譲渡相談は「譲渡希望企業様専用お問い合わせフォーム」から受け付けています。譲受ニーズの登録は「買収・出店情報登録フォーム」をご利用ください。運営会社の概要は「運営会社」で確認できます。トップページ同様、運営会社情報は必要最小限にとどめ、個別の相談では秘密保持を前提に進めます。

関連事例から見る、専門サービス承継の注意点

士業事務所そのものではなくても、専門サービスやBtoBサービスのM&Aには共通点があります。継続契約、担当者移管、顧客への説明、業務品質、契約更新、紹介元との関係が重要になる点です。関連事例として、「銀座・日比谷エリアの専門事務所を譲渡したケース」では、顧問先移管と資格者体制の承継を匿名化して整理しています。

また、「丸の内・大手町のBtoBサービス会社を譲渡したケース」では、継続契約と担当者移管が評価された流れを紹介しています。士業事務所M&Aでも、契約が継続するだけでなく、担当者と顧問先の関係が承継できるかどうかが、譲受企業候補の評価に影響します。

会社価値の見方については、「有楽町周辺の会社価値はどこで決まるか」でも触れています。士業事務所の場合は、一般的なEBITDAや営業利益だけでなく、顧問先の質、業務の標準化、代表者依存度、資格者体制、承継後の離脱リスクを合わせて見ることが必要です。

基本合意からクロージングまでに確認したい実務項目

譲受企業候補との面談が進み、条件の方向性が見えてくると、基本合意に向けた整理が必要になります。士業事務所の場合、譲渡対象を法人株式にするのか、事業譲渡にするのか、顧問契約の移管を中心にするのか、従業員の転籍や雇用継続をどう扱うのかによって、契約書の構成が変わります。ここで曖昧にしたまま進むと、クロージング前後に顧問先説明、契約主体、請求開始日、責任分担で混乱が生じます。

基本合意書では、譲渡価格の考え方だけでなく、独占交渉期間、デューデリジェンスの範囲、秘密保持、顧問先への説明開始時期、従業員説明の条件、代表者の関与期間、クロージング予定日、外部専門家確認の扱いを明確にします。士業事務所では、資料の性質上、すべての顧問先情報を一度に開示するのではなく、候補先の確認段階に応じて開示範囲を管理することが現実的です。

クロージング前には、主要顧問先への説明資料、担当者変更の案内、契約書の再締結または変更通知、請求書の発行主体、メールアドレスや電話番号の扱い、資料保管場所、電子申告やクラウドソフトの権限、代表者の同席予定を整理します。細かい項目に見えますが、ここを丁寧に詰めるほど、承継後の不安や問い合わせが減ります。士業事務所M&Aでは、契約締結そのものよりも、締結後の運用が顧問先の信頼を左右します。

後継者不在の段階で、早めに相談する意味

後継者不在のM&Aは、すぐに譲渡するためだけの選択肢ではありません。代表者がまだ元気で、顧問先との関係も安定している段階で相談するほど、選べる相手や承継方法は広がります。反対に、体調不安、資格者退職、主要顧問先の解約、繁忙期の人手不足が重なってから相談すると、譲受企業候補が評価しにくくなり、顧問先への説明も急ぎがちになります。

有楽町・銀座・丸の内周辺の士業事務所では、代表者が地域の経営者から長年相談を受けていることが多く、急な廃業は顧問先にも影響します。早めに相談しておけば、数年かけて承継する、近隣事務所と段階的に連携する、一部業務だけ先に移管する、資格者を採用してから譲渡するなど、複数の選択肢を比較できます。M&Aは最後の手段ではなく、顧問先と従業員を守るための準備として使える場合があります。

相談の時点で譲渡を決めていなくても問題ありません。譲渡価格の目安、候補先の傾向、資料整備の優先順位、秘密保持の方法、顧問先説明の現実性を知るだけでも、経営判断はしやすくなります。特に士業事務所は、決算数字よりも移管の設計が価値を左右するため、時間を味方につけることが重要です。

よくある質問

士業事務所のM&Aは、顧問先に知られずに相談できますか。

初期段階では、社名、顧問先名、詳細所在地を伏せた匿名相談が可能です。秘密保持契約を締結し、候補先の利益相反や情報管理体制を確認したうえで、段階的に情報を開示します。

代表者が譲渡後にすぐ引退したい場合でも検討できますか。

検討自体は可能です。ただし、顧問先移管の安定性を考えると、面談同席や紹介、問い合わせ対応など、短期間でも関与できる設計が望ましい場合があります。体調や家族事情を踏まえて現実的な引き継ぎ方法を考えます。

資格者が少ない事務所でも譲渡対象になりますか。

対象になる可能性はあります。ただし、登録、業務範囲、補助者管理、資格者の残り方、譲受企業側の体制を早めに確認する必要があります。制度上の判断は各専門家への確認が必要です。

譲渡企業様側の手数料は本当に0円ですか。

当センターが譲渡企業様から受領する着手金、月額報酬、中間金、成功報酬は0円です。ただし、税務、法務、労務、登記、許認可など外部専門家費用が別途必要になる場合があります。

有楽町や銀座以外の専門事務所も相談できますか。

はい。有楽町、銀座、丸の内、日比谷、新橋、京橋、大手町周辺を中心に、近隣エリアの士業事務所、専門サービス会社、法人向けサービス会社についても相談できます。

まとめ:士業事務所のM&Aは、数字と信頼の両方を整える

有楽町・銀座・丸の内周辺の士業事務所M&Aでは、決算数字だけでなく、顧問先との信頼、資格者体制、従業員承継、秘密保持、紹介元との関係、地域での信用を総合的に整理する必要があります。後継者不在や採用難をきっかけにM&Aを考える場合でも、早めに匿名で状況を整理しておくことで、選択肢は広がります。

譲渡企業様にとって大切なのは、焦って候補先に情報を広げることではありません。まずは顧問先と従業員を守るための優先順位を決め、資料を整え、どの候補にどの範囲まで開示するかを管理しながら進めることです。士業事務所の承継は、形式的な譲渡だけでなく、地域の経営者を支える相談機能を次へつなぐ仕事でもあります。早めの整理は、条件面だけでなく、関係者への説明を穏やかに進めるためにも役立ちます。

譲渡企業様の匿名相談を受け付けています。

着手金・月額報酬・中間金・成功報酬まで、当センター受領分は0円です。社名を伏せた段階から、顧問先移管や資格者体制の論点を整理できます。

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